kabuki(かぶき)由来の現代語
【のべつ幕なし】
=のべつまくなし
「物事が絶え間なく続くこと」を言います。
「のべつ幕なしに仕事をしている」などと使います。
「のべつ」は「ひっきりなし」「ぶっつづけ」の意味です。
「のべつ幕なし」は幕間のない長丁場の芝居を形容することばでした。
kabuki(かぶき)は現代にも生きている伝統演劇である。kabuki(かぶき)ファンに限らず日本文化全般に関心をもっているひとも喜んでいただけると思います
=のべつまくなし
「物事が絶え間なく続くこと」を言います。
「のべつ幕なしに仕事をしている」などと使います。
「のべつ」は「ひっきりなし」「ぶっつづけ」の意味です。
「のべつ幕なし」は幕間のない長丁場の芝居を形容することばでした。
=あいそづかし
一般語では「相手が嫌になってつれない態度をとる」の意で使われます。
「愛想(相)」は「人当たりの良い態度」「愛想が尽きる」は「愛情・好意がなくなってしまう」ことを言います。
=あたり
一般語では「成功」「繁盛」の意で使われます。
kabuki(かぶき)には「当り」がついた言葉は多いです。
「当り役」「当り狂言」「当りをとる」等です。
=いたにつく
一般に「物腰などがその職業・立場などによく似合っている」という意味で使われています。
「板」は「舞台の床板」の意味です。
もともと「俳優の演技が舞台に調和している」という意味で使われていたものが、一般に転じました。
=いちまいかんばん
一般に「そのグループを代表する人物」の意味で使われます。
「一枚看板」は本来、江戸時代、上方の劇場の表にい掲げられていた大きな看板のことです。
=いちまつもよう
色違いの正方形を互い違いに組み合わせた模様を言います。
この模様は石畳模様の名前で古くから使われていました。
1741年、若衆方の初代佐野川市松がこの模様を用いた衣装を着たことから、一般の女性たちも競ってこの模様を使った為に大流行し、「市松模様」といわれるようになりました。
=いろごとし
一般語では「情事が巧みな人物」「女にもてる人物」の意味で使われます。
もともとはkabuki(かぶき)の用語で、和事の濡れ場を得意とする俳優を濡れ事師といいました。
=うらかた
一般語では「人の目に立たないところで働く人たち」を言います。
kabuki(かぶき)の劇場では、舞台の境として楽屋側を「裏」、客席側を「表」といい、裏で働く人たちを「裏方」、表で働く人たちを「表方」と言っています。
=おいえげい
「お」は敬語を表す接頭語。
「家の藝」すなわち「家に代々伝わる得意藝」を言います。
江戸時代は「お家、お家」と声をかけて褒めることも行われました。
=おおじだい
一般に「はなはだしく古風」の意で使われます。
「大」は「非常に」の意味です。
「時代」はkabuki(かぶき)の「時代物」または「時代物の演技」の下略で、室町時代以前の題材の作品またはその演技を言います。
=おおたちまわり
一般語では「つかみ合いの派手な喧嘩」の意味で使われます。
kabuki(かぶき)の「立廻り」はもともと「少人数の写実的な争闘場面」をいいました。
=おおみえをきる
「大袈裟な言動で自分を誇示する」の意味で使われます。
「大」は「はなはだしい」の意味の接頭語です。
「見得」はkabuki(かぶき)の見得、すなわち役の人物の感情が高揚した時に、一瞬動作を止めてにらむようなポーズをすること。
=おはこ
「十八番」と書いて「おはこ」または「じゅうはちばん」と訓みます。
十八番は、七代目市川団十郎が幕末に家代々の俳優が得意としてきた藝一八作品を選び、「kabuki(かぶき)十八番」と名付けたことから始まっています。
=おもいいれ
一般語で「思入れ」は「執心」つまり「深く心にかけること」、「口に出さないで、ある意味を持たせた動作をすること」という二つの意味で使われています。
=きわもの
一般に「流行に便乗して
売り出される商品」等の意味で使われます。
江戸時代は、世間の関心を集めた事件を劇化すると観客の入りが良いので、大事件が起きるとすぐに劇化しましたが、そのような作品を「一夜漬け」あるいは「際物」と言っていました。
=くろまく
一般語では「自分は表に出ず、他人を操って影響力を行使する人」「裏で謀をする人」の意味で使われます。
kabuki(かぶき)の黒幕は、主として夜の場面を表す背景幕として使われたりもします。
=こけらおとし
一般に「新築した施設の開場式」の意味で使われます。
「こけら」は「材木の削りくず」のことで、江戸時代、kabuki(かぶき)状の新築工事の最後に屋根の上の削り屑を落としたことから、「劇場工事の完成」を意味するようになり、更に「新築開場興行」ともいうようになりました。
=さんまいめ
一般に「滑稽なことをする人」「道化的な人物」の意味で使われます。
江戸時代の上方で、道化役は劇場の表に掲げられた看板の三枚目に書かれることが多かったことから道化役の別称となり、さらに一般語としても使われるようになりました。
=すじがとおる
一般に「首尾一貫している」「道理にかなっている」の意味で使われます。
kabuki(かぶき)でいう「筋」は、「筋立」のことで、英語のプロットまたは、ストーリーに当たります。
=すてぜりふ
一般に「別れ際にいう、相手を脅迫・軽蔑する言葉」をいい、「捨て台詞を残して立ち去った」などと使います。
本来はkabuki(かぶき)の用語で、台本に書いてない台詞を臨機応変にいうこと。
現代演劇のアドリブであります。
=せわにょうぼう
一般に「手際よく家庭を切り回し、夫の面倒をよく見る妻」の意味で使われます。
kabuki(かぶき)では、貧乏や病気などで苦しむ庶民を描く場面を「世話場」、世話場に出て来る妻を「世話女房」と言います。